市場の「潮目」が変わるサインかもしれない
火曜日、金(ゴールド)の現物価格が1日で5.3%も下落し、1オンス=4,125ドルに。
前日に史上最高値の4,356ドルをつけたばかりだっただけに、まさに“ジェットコースター”のような値動きでした。下げ幅としては、実に5年以上ぶりの大きさです。
金の先物価格も6%安の4,105ドル付近まで下落。銀も一時8%以上下げるなど、貴金属市場には冷たい風が吹きました。
背景には、米中貿易摩擦の緩和、米ドルの上昇、そして「金がちょっと買われすぎでは?」というテクニカルな過熱感が重なったと見られています。
この2ヶ月、金はビットコインを圧倒していた
少し前までは、金の勢いはすごかったんです。
8月中旬からの2カ月間で、金は約30%も上昇。一方でビットコインは約12%下落しており、まさに「金の一人勝ち」。
金とビットコインの比率も“37”から“25”まで下がり、投資家がリスクを避けて金に資金を逃がしていたことがうかがえます。
しかし今、流れが変わりつつある
そんな中、今週に入りビットコインが再び息を吹き返しています。
一時10.8万ドルだったBTC価格は一時11.3万ドル台まで回復。
暗号資産運用企業ホライゾンのジョー・コンソルティ氏は「これはキャッチアップトレード(追い上げ相場)の初期段階だ」と分析。
年末に向けて、ファンドマネージャーたちが再び“リスク資産”に戻り始めているようです。
「金からビットコインへ」動くお金の破壊力
興味深いのは、ビットワイズの最新リサーチ。
彼らは「金市場(約17兆ドル)からわずか3〜4%の資金がビットコインに流れるだけで、価格は2倍になる」と試算しています。
さらに2%の資金シフトでも、BTCは16万ドルを超える可能性があるとか。
つまり、金の世界では小さな波でも、ビットコイン市場にとっては“大津波”級のインパクトになるということです。
投資家心理の転換点?
ここ数カ月、リスク回避の象徴だった「金」が一服し、リスク資産の代表「ビットコイン」に再び光が当たり始めています。
市場の流れが本格的に変わるのか、それとも一時的な反発なのか——。
今後の動きから目が離せません。