ビットコインの価格が9万4000ドルを割り込みました。
ほんの少しの下落ではなく、5月以来の安値です。
この動きによって市場には不安が広がり、
投資家の心理を示す「恐怖・貪欲指数」は10という極端な数字を記録しました。
これは、投資家の多くが「このままもっと下がるのではないか」と
強い恐怖を感じている状態を表しています。
こうした不安が広がると、SNSでは心配の声が増え、
怖くなった人が次々に売り始めます。
すると価格はさらに下がり、また新たな人が不安になって売るという、
悪循環が生まれます。
今回の大きな下落も、こうした“人の気持ちの連鎖”が強く影響しているように見えます。
専門家の意見も慎重で、「まだ下がるかもしれない」という声が多く、
今週中に反発できなければさらに大きな下落につながる可能性がある、
という警告も出ています。
つまり、「ここが底だ」と断言できる状況ではありません。
ただその一方で、市場がここまで怖がりきっているときは、売りが出尽くし、
反転(上昇)のきっかけが生まれやすい場面でもあります。
恐怖がピークに近づいたとき、
相場が大きく反転するケースは過去にも何度も起きてきました。
しかし、それが必ず今回も当てはまるとは限らず、
今はチャンスとリスクが同時に存在している非常に繊細な局面といえます。
今回の状況でひとつ注目すべきなのは、
ビットコインと“本物の金(ゴールド)”の動きの違いです。
今年、金はなんと55%も価格が上昇しています。
世界中の投資家が「安全資産」として金を選んでいるということです。
一方でビットコインは、今年の上昇率がたった1%程度にとどまっており、
「デジタルゴールド」と呼ばれていた頃とは違う動きを見せています。
この大きな差は、いまの不安定な相場では、投資家が値動きの激しいビットコインよりも、
より安心感のある金に向かっていることを示唆しています。
こうした状況を踏まえると、いま必要なのは何よりも冷静さです。
相場が荒れていると、「今が買い時なのでは?」「まだ落ちるかも」と
感情で判断してしまいがちですが、
こういうときほど落ち着いて状況を見る力が大切になります。
恐怖が広がっている今こそ、次のチャンスのヒントが隠れている可能性がありますが、
同時に油断すれば大きな損失につながる危険な場面でもあります。
だからこそ、焦らず慎重に、そして冷静に動くことが求められているのです。